中華料理に欠かせない調味料のひとつであるオイスターソースですが、これまで料理に使用したことはあるでしょうか?
その独特な風味や旨みは、オイスターソースなしでは出せないのですが、オイスターソースは醤油やオリーブオイルのように、そのまま食材につけて食べたりできるのだろうか、そんな疑問を持ったことはないでしょうか?
この記事では
オイスターソースはそのまま食べてもいいのか?
そもそもどんな調味料でどんな味がするのか?
さらに、簡単な使い方ができるレシピ
などについてご紹介していきます。
オイスターソースってどんな調味料?
オイスターソースは、牡蠣(カキ)の旨みを凝縮させた煮汁に醤油や砂糖なども加えて作られた調味料です。食材を選ばず肉、魚、野菜料理に幅広く使われます。
発祥は中国で、黒くとろみの付いた醤油のような見た目で、牡蠣特有の磯の風味と濃いコクがあるのが特徴。料理に加えると少量でもしっかりした存在感を発揮します。
また、ソースという言葉から『ウスターソース』と似たようなものと勘違いされることもありますが、味はまったく異なります。ウスターソースは野菜や果実、スパイスを原料として作られ、熟成させたもの。フライなど洋食に使われることが多い調味料です。
どんな味?
オイスターソースの味を一言で伝えるならば、「チンジャオロースの味」と言えると思います。食べたことがある人なら、肉、ピーマン、タケノコに絡む独特な旨みを持ったあの味が思い出せるのではないでしょうか。チンジャオロースには醤油や他の調味料も使われていますが、味の主役になっているのがオイスターソースです。
単体そのままだと、磯の香りと旨みの濃い甘めの醤油のような味?という表現になるでしょうか。味というよりもその風味と濃厚な旨味やコクが口いっぱいに広がる感覚です。
ですから、料理の際は「旨味調味料(磯の香り風味)」という捉え方をしておくと使いやすくなるかもしれません。
中華料理のレシピにも頻繁に登場する調味料であり、牡蠣の独特な風味が苦手な人でも他の調味料と合わせ、隠し味程度に少しの量から使うとグッと味わいが深くなりますし比較的クセも隠れて美味しくいただけるとお思います。
ぜひオイスターソースを使ってチンジャオロースを作ってみてください。思わず「お店の味だ!」と言葉にしてしまうはず。
そのまま食べても大丈夫?
オイスターソースは醤油やオリーブオイルなどと同じように、加熱せずにそのまま食べられる食材です。例えば、餃子や焼売、ゆで豚、蒸し野菜のタレとしてオイスターソースをそのまま付けて食べることもできます。また、オイスターソースと醤油などを混ぜた合わせ調味料にゆで卵を漬けて味玉を作ったりもできます。
ごま油やラー油のような感覚で後から料理に風味や旨みをプラスしたいな、というときにも使える便利なアイテムな のです。オイスターソースはそのまま使っても食卓に並ぶ料理の美味しさを後押ししてくれます!
オイスターソースはそのままだと不味い?
上でお伝えしたようにオイスターソースは加熱しなくてもそのまま食べることができます。ただ、オイスターソースを使って料理してみたら美味しくなかったという方も多く、好みの分かれる調味料でもあります。ですから、牡蠣そのものが苦手、磯の香りが苦手、味の素などの旨味調味料が苦手、そんな方はそのまま食材につけて食べたりするとマズイと感じてしまうかもしれません。たとえ一滴でも牡蠣のエキスが濃縮されているのでクセがとても強いのです。
本場中国では生野菜や茹で野菜、焼きそばなどにそのままかけるだけで食べたりもするそうですが、慣れてない方はほかの調味料と合わせたものから試すのがベターでしょう。
簡単レシピ
加熱せず混ぜるだけでいい簡単な使い方を3つご紹介します。
簡単つけだれ
鍋や餃子、蒸し鶏のつけだれとしてどうぞ!
材料と作り方
- オイスターソース・・・大さじ1
- 醤油・・・小さじ1
オイスターソースと醤油を合わせるだけ。
お好みで豆板醤やごま油を加えるのもあり。意外かもしれませんがマヨネーズも相性がよく、マイルドになり美味しいです。
味つけ卵
材料と作り方
- ゆで卵・・・4個
- オイスターソース・・・大さじ2
- お酢・・・小さじ2
- 砂糖・・・小さじ1
保存袋にゆで卵、オイスターソース、お酢、砂糖を入れて空気を抜き4時間ほど冷蔵庫で寝かせれば完成。
スパイシーにいきたいならブラックペッパーを加えるのもいいですね。
サラダドレッシング
材料と作り方
- オイスターソース・・・大さじ1/2
- 醤油・・・大さじ1/2
- お酢・・・大さじ1
- サラダ油・・・大さじ1
材料を混ぜ合わせれば完成
サラダ油はごま油でもOK
どれも簡単なのでぜひ試してみてください。
オイスターソースを活用してみよう!
今回は、オイスターソースはそのまま火を通さずに使えるのか?また、その活用方法についてご紹介しました。
オイスターソースを料理に使うと、たちまち味を格上げして「本格的!」と思わせてくれます。
そのコクと旨味が注目され、近頃は中華料理だけでなく和食や洋食の隠し味として使われることも多くなりました。さらに加熱なしの活用方法も取り入れることで料理の幅はもっと広がります。万能調味料として常備しておくとなにかと便利です。